システム開発の費用は?相場や計算方法、安く抑えるコツをご紹介!
「システム開発を外注したいけど、そもそも相場はいくらなの?」
「見積書をもらったが、これが妥当な金額なのか分からない…」
「開発コストが高くて外注できない。費用を抑えるいい方法はないの?」
そんな悩みはありませんか?
本記事でその疑問を全て解決!
システム開発費用の相場・内訳や見積書の見方といった基礎知識から、開発費用を抑えるコツなど実践的な知識を提供します。
新たにシステム開発の外注をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください!
システム開発費用の相場
システムの種類は、大きく分けて「基幹システム」「業務システム」「Web系システム」「スマホアプリ」の4つがあります。
初めに種類ごとにシステム開発費用の相場を見てみましょう。
…とは言っても、実はシステム開発にかかる費用は、下表のように相場にはかなりのバッファがあります。その理由はあとで解説しますが、システムの規模や機能の数、開発の難易度などによって、開発費用は大きく差が開くためです。
成果物別の費用相場
| システムの種類 | 成果物の例 | 費用相場 | |
|---|---|---|---|
| 基幹システム | 人事管理システム、販売管理システム、生産管理システム、 受発注管理システム、財務管理システム | 500~3,000万円 | |
| 業務系システム | 顧客管理システム、営業支援システム、勤怠管理システム | 300~3,000万円 | |
| Web系システム | コーポレートサイト、ECサイト、予約システム、 マッチングサイト、インターネットバンキング | 50~1,000万円 | |
| スマートフォン向け アプリ | 学習アプリ、ショッピングアプリ、ストリーミングアプリ、 マッチングアプリ、ゲーム系 | 100~2,000万円 |
基幹システムとは、生産管理システム、販売管理システム、会計管理システムなど、業務の根幹となるデータを管理しているシステムです。
操作が複雑で現場が使いこなせなかったり、セキュリティが脆弱で情報漏洩が起こったりすると、企業の信頼や売上に大きな損失を与える可能性があります。高いユーザビリティやセキュリティ性が開発時に求められるため、費用相場は比較的高めです。
業務システムは、顧客管理システムなど社内の業務効率化に貢献するシステムです。基幹系システムとの違いは、そのシステムが停止した場合でも企業活動に甚大な被害を及ぼさない点です。会社(業界・業種)ごとにカスタマイズがかなり必要なため、基幹システム同様に開発費用の相場は高くなっています。だいたい300~1,000万円の費用が相場ではありますが、高機能な業務システムを開発する場合は数千万円程度の費用がかかるでしょう。
Web系システムとは、ECサイト、掲示板、新幹線の予約システムなど、Webブラウザを介して利用できるシステムです。簡単なWebシステムであれば数百万程度で開発可能です。
ただし、最近はWebページが表示されるまでの通信速度やユーザビリティ、デザイン性など、求められるものが多くなってきているため、場合によっては1,000万円を優に超えることもあります。
スマートフォン向けアプリは、楽天などのショッピングアプリや、各学習系のアプリ、ゲームアプリなど誰にでも馴染み深いものや、会社内で使える業務システムアプリを指します。
開発費用の相場は100~500万円程度ですが、ゲーム系の相場は~1,000万程度と高くなる傾向にあります。
※各システムの特徴や開発の流れについてもっと詳しく知りたい方は、下記関連記事をご参照ください!
機能別の費用相場
| システムの機能例 | 費用相場 | |
|---|---|---|
| プッシュ通知機能 | 10~100万円 | |
| ログイン機能 | 10~40万円 | |
| アプリ内の決済機能 | 20~50万円 | |
| チャットボット機能 | 30~100万円 | |
| 外部ツールとの機能連携 | 5~20万円 |
システムほどではないですが、搭載する機能についても相場にばらつきがあります。
例えばログイン機能を開発する費用は、10~40万円程度が相場で、決済機能は20~50万円程度が相場です。
これらもどれだけの性能を求めるかによって費用が大きく変わってきます。
いかがでしょうか。
システム開発費用の相場には大きな差があることが一目瞭然ですね。
冒頭で、システムの規模や機能の数、開発の難易度によって費用が変動することをお伝えしましたが、ではそもそもその費用は、どのような基準で決まっているのでしょうか。
その理由を次章で解説します。
「人件費が8割」が相場!?システム開発費用の構成要素
システム開発の費用は、以下の式で表すことができます。
「①人月単価」と「②人月」は、いわゆるシステムエンジニアの人件費にあたります。
「③固定費」は、システム開発に必要なサーバーやソフトウェアの利用料のことです。
①~③をひとつずつ詳しく解説していきます。
①人月単価
人月単価(にんげつたんか)とは、システムエンジニア1人が1ヶ月間開発作業をした場合の単価です。
これはシステムエンジニアのスキルレベルによって変動しますが、80~120万円がだいたいの費用相場です。
例えばシステムエンジニア歴1年以内で設計等ができないシステムエンジニアだとそれだけ人月単価は安くなります。逆に高度なシステム設計ができたり最新技術の知見があったりすると、100万円を超える人月単価の相場になります。
| スキルレベル | 月の単価の相場 | |
|---|---|---|
| PG | 40~60万円 | |
| SE初級 | 60~80万円 | |
| SE中級 | 80~120万円 | |
| SE上級 | 120~200万円 |
②人月
人月とは、作業工数を表す単位で、1日8時間×1ヶ月(20日間)業務をしたと仮定した場合の作業量です。
例えば10人が1ヶ月働いた場合の作業量は「10人月」と言いますが、5人が2ヶ月働いた場合の作業量も「10人月」と表すことができます。
①×②がシステム開発費用の「人件費」に当たる部分なのですが、開発費用の実に7~8割が人件費で占められているため、この①×②は費用の相場を考える上で非常に大切な指標になります。
③固定費
システム開発における「固定費」とは、データの管理や保管に必要なサーバー本体代や、周辺機器、開発専用のPC代等々を指します。 また、Webアプリを配布するためには、開発者アカウントの登録が必要で、そうなるとアカウント利用料も発生します。 もしシステムエンジニアが作業用にオフィスを利用している場合には、その賃料も固定費の中に含まれます。
システム開発費用の見積もりの内訳
システム開発の見積書の書き方は、各システム開発会社によって様々です。基本的にはシステム開発の工程ごとに金額が記されています。本章では一般的な見積書の内訳とその内容について、初心者でも分かるように簡単に説明していきます。
各工程での作業内容について詳しく知りたい方は、下記関連記事をご覧ください。
要件定義費用
要件定義費用とは、ユーザー企業の要望を満たすために必要な機能や仕様を明確にして、ドキュメントにおとす業務にかかる費用です。ユーザー企業と打ち合わせを行いドキュメントを作成するシステムエンジニアの人件費がかかります。
要件定義費用は、システム開発費用全体の10%前後になるのが相場です。
設計費用
設計費用とは、要件定義で決めた内容を設計書に落とし込む業務にかかる費用です。
必要な機能などが明確化されたユーザー視点の設計書と、開発側(システムエンジニア側)視点の専門的な設計書の2つを作ります。
設計費用はシステム開発費用全体の10~20%程度になるのが相場です。
進行管理費用
進行管理費用とは、スケジュールどおりにシステムを納品するために、業務の進捗管理をしたり、定例報告ミーティングなどを実施したりするシステムエンジニアにかかる費用です。システム開発は基本的に複数名のチームで行っており、全体をマネジメントするシステムエンジニアが必要です。
デザイン制作費用
デザイン制作費用はそのままの意味で、UI・UXを決める業務にかかる費用です。 ユーザーの目に触れる部分であったり、管理者側が操作する画面であったりを考え制作します。モバイル対応のUI制作にも費用がかかります。 デザイン制作はシステムエンジニアが行う場合と、Webデザイナーが行う場合があります。 デザイン制作費用は、システム開発費用全体の5%前後が相場です。
開発費用
開発費用とは、設計書を基に実際にシステムを作る業務を担当するシステムエンジニアにかかる費用です。
開発費用は、システム開発費用全体の50%程度を占めるのが相場です。
テスト費用
テスト費用とは、各機能ごとやシステム全体が正常に動作するかを確認するためのテスト業務にかかる人件費です。システムの規模や開発手法によって差はありますが、品質チェックのために複数回のテストを行った上でリリース(導入)にいたります。
テスト費用は、システム開発費用全体の5%前後が相場です。
システム導入費用
システム導入費用とは、完成したシステムを導入するための初期設定にかかる費用です。具体的にいうと、操作マニュアルの制作や、操作のレクチャー、旧システムのデータ移行にかかる人件費です。
システム導入費用は、システム開発費用全体の1~5%が相場です。
運用・保守費用
運用・保守費用とは、導入後のシステムが正常に動いているかを監視・管理する「運用費用」と、何らかのトラブルが発生した際に対処する「保守費用」のことです。
運用・保守費用は、システム開発費用全体の10~20%が相場です。
システム開発費用をできるだけ安く抑える方法
システム開発の費用を少しでも安くできないかと考える方も多いのではないでしょうか。
前述のとおりシステム開発の費用はシステムエンジニアの人件費が8割程度を占めているため、極端に言えばシステムエンジニアのレベルを下げる(=簡単なシステムで、品質は求めない)のであれば開発費用をぐんと下げることができます。
ただし、それはとても非現実的なことです。
システムエンジニアやシステムのレベルを下げずに開発費用を抑える方法が4つありますので、本章で紹介したいと思います。
1.必要最低限の機能の開発を依頼する
システム開発の費用を抑えるためには、一気にすべてをシステム化しようとせず、必要最低限の機能だけ搭載するなど、スモールスタートをおすすめします。
せっかくシステム開発を外部に依頼するのだから、この機能もあの機能もつけてもらおう…と思ってしまう気持ちは分かりますが、機能を追加すれば追加するほど開発期間が延長しエンジニアの稼働も上がり、費用は嵩んでいきます。本当に必要な機能とそうでない機能は、一度選別しておきましょう。
また、必要最低限の機能だけで開発をすると、システムを導入した現場としても使い方がわかりやすく定着しやすいといったメリットがあります。
2.パッケージ開発を利用する
システム開発は、要件に従ってゼロから作る「スクラッチ開発」と、汎用性の高い標準的な機能が備わっている既製品(パッケージ)を自社の要件に合わせて開発する「パッケージ開発」があります。 自社専用にゼロからシステムを作る「スクラッチ開発」の方が機能性とユーザビリティに優れたシステムを作ることができますが、オリジナルなのでどうしても費用は高くなってしまいます。 標準的な業務形態を想定して作られた既製品をカスタマイズする「パッケージ開発」は、カスタマイズの自由度が低く、少し使いづらいところもありますが、その分スクラッチ開発の1/3~1/5程度の費用で開発することができます。
| 開発方法 | 費用相場 | |
|---|---|---|
| パッケージ導入 | 月額1万円~ | |
| パッケージ+カスタマイズ | 50万円~ | |
| スクラッチ開発 | 300万円~ |
3.ノーコード開発やローコード開発を依頼する
ノーコード開発とは、プログラミング言語の記述(コーディング)を全くせずに、予め用意された機能をドラッグ&ドロップの簡単な操作のみで構築する手法です。構築の際に専門的な知識は不要です。
ノーコード開発を活用すれば、スクラッチ開発の1/3程度に費用が抑えられます。また、当然開発期間も短くなりますので、短期間で納品してもらうことが可能です。
ノーコード開発と似たもので、ローコード開発もあります。
ローコード開発はプログラミングの記述を最小限に抑えて機能の追加などを行う開発手法で、これはIT知識が必要な開発方法です。ノーコード開発と比較して拡張性が高く、高性能なシステム開発がしやすいです。
4.オフショア開発ができるシステム開発会社に依頼する
システム開発の費用を抑えるために、近年特に注目されているのが、「オフショア開発」です。オフショア開発とは、システム開発業務の一部または全部を、人件費の安い海外のシステム開発会社に委託する開発方法です。
人件費の相場が日本の1/3程度である海外のエンジニアを活用するため、大幅な開発コストのカットが期待できます。
オフショア開発のメリット・デメリットについては下記関連記事でご確認ください!
5.補助金を活用する
最後に開発費用のカット方法としておすすめするのが、「ものづくり補助金」や「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」などの補助金を活用する方法です。事業計画案を経済産業省に提出し、採択されれば条件次第でシステム開発費用の1/2~2/3の金額が支給される制度です。 ただ、応募した全会社が採択されるわけではないので、他社に負けない事業計画の提出が必要です。そのため、書類の作成は専門家にサポートをお願いした方がいいでしょう。 株式会社SALTOでも申請書類のサポートは行っておりますので、もし補助金の活用をご検討の方がいましたら、お気軽にご相談ください。
システム開発を外注する前に決めておくこと
システム開発を成功させるために事前に決めておくべきことを解説します。
現在は徐々に改善されていると思いますが、かつてはシステム開発の失敗率は7割とも言われていました。
とある裁判では、システム開発会社が納期を数ヶ月過ぎてもシステムを完成できず契約を終了したにもかかわらず、ユーザー企業(発注者側の会社)の対応の問題を指摘され、ユーザー企業が億単位の支払いを命じられたという凡例があります。ユーザー企業側が仕様を整理していなかったことが、その問題点のひとつです。
こういった失敗やトラブルを避けるために、まずはどういった背景でシステムを作りたいと考えているのか、そしてどういった機能のあるシステムを作りたいのかを明確に考え、RFP(提案依頼書)を作成しておきましょう。RFPには以下の内容を記載します。
●システム導入の目的(現状の課題と、システムの導入で何を実現したいか)
●システムの概要や
●業務の具体的なイメージ
●システムの導入希望時期
●予算
これらの情報をまとめておくことは、システムの品質を高めるだけでなく、正確な見積もりをもらうためにも非常に重要なことです。
ただ、初めてシステム開発を外注する方は、RFP(提案依頼書)の書き方も、アイディアもないかもしれません。そんなときは、一緒に仕様を考えてくれるシステム開発会社に開発を依頼することをおすすめします。

開発オクトパス
システム開発の外注先を探す方法と選ぶ方法
インターネット検索
システム開発会社の調べ方はいろいろありますが、全国にシステム開発を行っている会社は何万とありますので、「業務管理システム 開発会社」「業務系システム 開発会社」「Web制作 開発会社」など、条件を絞ってキーワード検索をしてみてください。
多くのシステム開発会社のWebサイトが表示されると思いますので、各会社のWebサイトでサービスの特徴を調べたり、資料請求をしたりして情報を集めて比較しましょう。
ただ、1回1回各社のWebサイトに訪れて確認して…を繰り返すと目が回ってきてしまうかと思いますので、そういったときは「○○に強いシステム開発会社」
のようなまとめサイトを閲覧するとよいです。
株式会社SALTOでも、おすすめのシステム開発会社を別記事でご紹介しておりますので、ぜひそちらをチェックしてみてください!
特に需要のある、業務管理システムやWebサイト制作に強い会社を厳選して紹介しています!
また、ここで注意したいのが、大手のシステム開発会社を「なんとなく安心」という安直な理由で選ばないことです。
大手のシステム開発会社は、グループ会社や委託会社などにシステム開発業務の一部または全部を依頼するケースがほとんどです。そして自社の利益を確保するために開発費用(システムエンジニアの人月単価)を高めに設定しています。
つまり、システム開発の質は中小企業と変わらないのに、費用を高く取られてしまうことがあります。上流工程から開発ができる中小規模のシステム開発会社を狙うといいでしょう。
マッチングプラットフォーム
IT知識があまりなく自力でシステム開発会社を探すのは難しい…という方におすすめなのは、システム開発会社とシステム開発を依頼したい会社を繋げるマッチングサービスです。
開発してほしいシステムの概要をマッチングサイトに記載すれば、「我こそは!」というシステム開発会社が複数エントリーしてくれて、見積もりを入手することができます。
代表的なマッチングサービスとして、「PRONIアイミツ」や「発注ナビ」があります。
展示会
システム開発会社の中には、展示会へ出店し、自社の開発したアプリ等を実際に見せて紹介している会社もあります。展示会に参加すると複数社の開発したサービスを知ることができるので、比較したり、具体的に導入したいシステムがイメージできたりするのでいいかもしれません。
お忙しい方はオンラインで開催されている展示会を利用することができます。
自社のDX化等の課題についても相談できるため、解決策の手助けとなるでしょう。
システム開発会社の選定ポイント
経営の安定しているシステム開発会社を選ぶ
システム開発を依頼した会社と連絡がとれず飛ばれる…というのはフリーランスのエンジニアや、予算を抑えることを重視するあまり実績が乏しい会社に依頼した場合に発生しやすい失敗例です。そのようなトラブルを回避するために、外注先を選ぶ際はまずは法人をおすすめします。また、コーポレートサイトなどで開発事例を見るなどして、本当に信頼できる会社かを見極めましょう。
システム開発の実績を確認する
システム開発の依頼先を決める際は、自社の導入したいシステムの開発に知見があるのか、その会社の開発実績を確認しましょう。
技術力が未熟だったり、開発慣れしていなかったりする開発会社も当然あります。システム開発会社の技術力を見極めることが肝心です。
また、例えば「在庫管理システム」と一口に言っても、IT業界とアパレル業界で管理したい項目や欲しい機能はバラバラだと思います。開発実績が豊富な会社はその違いを理解し、痒い所に手が届く提案をしてくれます。
自社が導入したいシステムや、それに近いシステムを開発したことがあるか、実際に問い合わせて聞いてみてください。
見積もりの内容の妥当性を確認する
システム開発を外部の開発会社に依頼する際は、必ず5社前後の見積もりをとるようにしましょう。なぜなら費用の妥当性を確認することができるからです。
見積もりを確認し、「費用が高すぎる」場合や「費用が安すぎる」場合は特に要注意です。
前述のとおり、システム開発費用の7~8割はシステムエンジニアの人件費です。見積もりが高すぎる場合、優秀なシステムエンジニアで高品質なシステムを作ろうとしているのかもしれませんが、もしかしたらただ金額に色をつけ過ぎているだけかもしれません。
提示された開発費用が安すぎる場合は、もしかしたら経験の浅いシステムエンジニアが担当するのかもしれません。
他社と見積もり金額に差が開いた場合は、必ずその理由をシステム開発会社に確認するようにしましょう。
見積もりの内容の妥当性を確認する
補足ですが、おおまかに費用内訳の妥当性を確認する方法があります。それは、FP(ファンクションポイント)法です。FP法とは、システムの機能ごとに実装難易度のポイント(点数)をつけて見積もりを出す方法です。
分かりやすく言うと、「機能数×ポイント」で見積りをだす方法です。
例えば、Aに分類される機能は開発難易度が比較的低いので3点、Bに分類される機能は開発難易度が中級レベルなので10点、Cに分類される機能は開発難易度が高いので20点とつけます。
それらの点数をもとに以下の式で見積もりを導き出します。
(Aの点数×機能数)+(Bの点数×機能数)+(Cの点数×機能数)=開発費用
費用のインパクトが大きいのはどこか可視化できるため、おおざっぱにですが、見積もり金額の比率が正しいか等の把握がしやすくなります。
まとめ
本記事では、システム開発の費用相場や見積もりの内訳等について、分かりやすく解説しました。
経営の根幹に関わる基幹システムや、業務の効率化やDX化を支える業務系システムの開発費用の相場は、そのセキュリティ性や機能性の高さゆえに、300~3,000万と比較的高い傾向にあります。
Web系システムは本当に簡単なものであればシステムエンジニア1人で1ヶ月程度で開発が可能で、その際は数十万円での開発が可能です。ただし、最近のWeb系システムはデザイン性等が重視されており、ユーザーが求めるレベルが高くなっています。凝ったものを開発しようとすると数百万~数千万になることがあります。
スマートフォン向けアプリの費用相場は数百万程度ですが、ゲーム系のアプリとなるとどうしても必要な機能も多く開発難易度が高くなるので、数千万の開発費用がかかってきます。
このように、システム開発の費用相場は、正直ピンキリで一概に言えません。
システム開発を外注の際は、かならず複数社の見積もりをとり、その見積もりの妥当性を確認しましょう。安い見積もりに目がいきがちですが、それはもしかしたらエンジニアのレベルが低いのかもしれません。見積もりを比較した上で、気になることは開発会社に漏れなく確認することが大切です。
かつて、システム開発の7割が失敗に終わるとも言われていました。
失敗のリスクを未然に防ぐためにも、外注先を選定する際は、開発費用の相場や妥当性、開発実績は事前にしっかり確認しましょう。

この記事の著者
中島 彩
株式会社SALTOに営業職として入社後、WEBマーケティング職にキャリアチェンジ。コンテンツディレクター業務からライティング業務まで一貫して対応。自社のシステム開発のノウハウを取り入れた記事を執筆中。




